高血圧
血圧が高い状態が続くことで血管の壁に圧力が掛り、その結果、血管を傷めて次第に血管が硬くなり動脈硬化へとつながります。
高血圧の原因は特定されていませんが、遺伝的要因と食生活(塩分の高い食事)や嗜好(喫煙・飲酒)過多、または運動不足や精神的なストレスなどの環境的要因が重なって引き起こされると考えられています。
血圧をコントロールすることは動脈硬化を防ぎ、心臓血管の病気を予防することにつながります。
Cardiology
当院は循環器内科を専門としております。
循環器内科では、心臓と高血圧に関連した領域で、狭心症・心筋梗塞、心不全、不整脈などの心臓の病気や、動脈瘤(りゅう)、動脈硬化など血管の病気の診療を行っております。
また、心臓血管の病気の原因となる生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病など)を治療することで将来の病気に対するリスクを減らしていきます。
血圧が高い状態が続くことで血管の壁に圧力が掛り、その結果、血管を傷めて次第に血管が硬くなり動脈硬化へとつながります。
高血圧の原因は特定されていませんが、遺伝的要因と食生活(塩分の高い食事)や嗜好(喫煙・飲酒)過多、または運動不足や精神的なストレスなどの環境的要因が重なって引き起こされると考えられています。
血圧をコントロールすることは動脈硬化を防ぎ、心臓血管の病気を予防することにつながります。
血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)が多い状態で、その結果、動脈硬化を引き起こします。
コレステロールには善玉コレステロール(HDL)と悪玉コレステロール(LDL)があり、善玉コレステロールは細胞内や血管内の余分な脂質を肝臓に戻す働きがある為、悪玉コレステロールを減らすことに役立っています。
高脂血症の主な原因は食生活(カロリー過多)や嗜好(喫煙・飲酒)過多、運動不足、遺伝などが考えられます。
心臓は通常1日10万回程度、規則的に拍動し、全身に血液を送っています。
一般的には心臓が1回動き、血液が送り出された結果、手首などで脈として触知されますので、不整脈と言われているものは心臓の動きの異常ということなります。
不整脈といっても、徐脈(脈がゆっくり)、頻脈(脈が早い)、リズムの不整などがあり、それぞれに対処方法が変わってきます。様子を見ていても問題ないものから、無症状であっても命に関わるようなものまでさまざまで、正しい診断と治療が必要です。
心臓は、心臓の周りにある冠動脈から酸素や栄養を受けて動いています。動脈硬化が進むと冠動脈が狭くなり心臓に流れる血液量が足りなくなると、心臓が酸素不足となり、痛み、圧迫感、絞扼(こうやく)感(しめつけられる感じ)などの胸部症状が現れます。これが狭心症の発作です。
最初のうちは、心臓がたくさんの酸素を必要とする運動時だけに症状が出ることが多く(労作性狭心症)、運動をやめてしばらく休むと治まることが多いのですが、病気が進行すると安静時にも症状が現れるようになります(不安定狭心症といい非常に危険な状態です)。
動脈硬化が進み狭くなった冠動脈が何もせずに良くなるということはありませんので、毎回同じ状況で同じ胸の症状があるということが診断のポイントとなります。
また、狭心症の中には、冠動脈自体が痙攣・収縮(攣縮=れんしゅく)し血流が悪くなり、狭心症のような症状が出る場合があります。このような状態を「冠攣縮性狭心症」といいます。特に朝方の発作が多く、「朝方胸が痛くて目が覚めた」という患者さんが多くいらっしゃいます。胸部症状を自覚するときには、早めに来院してください。
冠動脈が突然閉塞するなど心臓の筋肉に流れる血液が全く足りなくなると心筋は壊死していきます。これが心筋梗塞です。狭心症と違い胸の症状はしばらく様子を見たとしても改善しません。発症後、早いうちにカテーテル治療などで、冠動脈の流れを改善させることによって心筋の壊死を食い止めることができます。
心臓の部屋を仕切っている弁に問題があり血液の逆流や狭窄で流れが悪くなっている状態を弁膜症といいます。
一般的には問題があると心雑音が聞かれますので検診での聴診にて異常が疑われます。
実際の弁膜症の程度は心臓超音波検査(心エコー検査)で診断されます。
基本的には軽症から中等症までは特に症状はなく弁膜症に対しての治療もする必要はありませんが、重症になると様々な症出現し、治療は手術が選択されることがほとんどです。
心不全とは、心臓が全身に必要量の血液を送り出すことができなくなった状態を指します。ポンプとして全身に血液を送る心臓の機能が果たせなくなりますと、全身に血液がうっ滞し、血管から水分が染み出し、組織にたまります。下肢を中心に全身のむくみ、肺に水がたまると呼吸苦などの症状が出現します。
心臓の機能が果たせなくなる原因として心臓の動きが悪いのか、不整脈などでリズムが悪いのか、それとも他に原因があるのかを把握し、それぞれの患者さんに合った治療を行い、心不全という状態にならないように生活できることを目指します。
閉塞性動脈硬化症とは主に下肢の動脈の流れが悪くなる病態を指します。
最初は歩くとすぐに足が疲れ、休むとすぐに良くなるという「跛行」の症状が出てきますが病状が進行すると痛みが生じ、さらに病状が進行すると足が壊死し、切断しなければならない状態になることもあります。また、足の血管が狭くなる方は心臓の血管も悪い可能性が高く近いうちに心臓血管のトラブル(狭心症・心筋梗塞)が起きる可能性が高いので積極的な検査をする必要があります。